macOS High Sierra のリリースにより、「APFS (Apple File System)」という新しいファイルシステムが導入されました。
「APFS」では、物理ディスクの直下に「コンテナ」が作られ、その中に APFS ボリュームが設置される設計となっています。
また、複数の APFS ボリュームを作成すると、コンテナ間で空き容量が共有されます。
![ディスクユーティリティのAPFSコンテナ画面](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-1.jpg)
「APFS」は macOS High Sierra 以前の OS ではマウントされないということです。
複数の Mac で外付けドライブを使用する場合、フォーマット形式を「APFS」で使用するには注意が必要です。
「APFS」の詳細についてはこちらの記事をご確認ください。
![](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/file_system-apfs-0-300x200.jpg)
ディスクユーティリティの使い方
ディスクユーティリティを起動する
「Launchpad」をクリック。
![Launchpadアプリ](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-2.jpg)
「その他」を開いて「ディスクユーティリティ」をクリック。
![ディスクユーティリティのアプリアイコン](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-3.jpg)
サイドバーにすべてのデバイスを表示する
デフォルトだと、「ボリュームのみ表示」になっていると思います。
左上にあるボタンをクリックし、「すべてのデバイスを表示」を選択。
![ディスクユーティリティの操作画面](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-4.jpg)
APFS とその他のフォーマット形式の違い
従来のフォーマット形式では、物理ディスクの直下にボリュームが作成されるが、APFS では、物理ディスクの直下にはコンテナが作成される。
![サイドバーに表示されてるデバイスの説明画像](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-5.jpg)
外付け SDD/HDD をフォーマットする方法
フォーマット形式や方式にはそれぞれ特徴があり、使用環境に適したものに変更する必要があります。
フォーマット方法は、大きく分けて
- 物理ディスクからフォーマットする
- ボリュームからフォーマットする
の2つがあります。
また、ボリュームからフォーマットする場合は、現在の方式(パーティションマップ)により選択できるフォーマット形式が変わります。
更には、macOS High Sierra から導入された APFS の新ファイルシステムでは、APFS ボリュームから変更できるのは APFS のみとなります。
フォーマット形式や方式(パーティションマップ)の特徴についてはこちらの記事をご確認ください。
![](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format_style-300x199.jpg)
物理ディスクからフォーマットする
物理ディスクでは、「フォーマット形式」と「方式(パーティションマップ)」の両方に変更を加えてフォーマットできます。
- 「物理ディスク」を選択 > 上部の「消去」をクリック。
- 「フォーマット」と「方式」を変更する。
- 「消去」ボタンをクリックし、フォーマットを開始。
![物理ディスクからフォーマットする手順](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-6.jpg)
ボリュームからフォーマットする
ボリュームでは、「フォーマット形式」のみ変更を加えてフォーマットできます。
- 「ボリューム」を選択 > 上部の「消去」をクリック。
- 「フォーマット」を変更する。
- 「消去」ボタンをクリックし、フォーマットを開始。
![物理ボリュームからフォーマットする手順](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-7.jpg)
ただし、ボリュームからフォーマットする場合、現在のフォーマット形式が「APFS」と「その他のフォーマット形式」では変更できる形式が異なります。
更に、「その他のフォーマット形式」であっても方式(パーティションマップ)が異なると、変更できるフォーマット形式に違いがあります。
APFS の場合
APFS ボリュームで変更できるフォーマット形式は「APFS」のみです。
![APFS ボリュームで変更できるフォーマット形式一覧](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-8.jpg)
その他のフォーマット形式の場合
APFS 以外の物理ボリュームでは、現在の方式(パーティションマップ)が「GUID パーティションマップ」の場合は、すべてのフォーマット形式に変更可能です。
![物理ボリューム&GUIDパーティションマップの場合でフォーマットできる形式一覧](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-9.jpg)
方式が「マスター・ブート・レコード」や「Apple パーティションマップ」の場合は、変更可能な形式には制限があります。
![物理ボリューム&マスター・ブート・レコードやAppleパーティションマップの場合でフォーマットできる形式一覧](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-10.jpg)
現在のパーティションマップを確認する場合は、物理ディスクを表示させると確認できます。
![現在の方式を確認する方法](https://ringo-bito.com/wp-content/uploads/2019/06/format-change-11.jpg)
まとめ
APFS (Apple File System) という新しいファイルシステムの設計が従来とはまったく違うので、少し慣れるまで戸惑うかもしれません。
ですが、APFS では「コンテナ」の中に「パーティション」が作られ、複数のパーティションを作成した場合は、そのコンテナ間で空き容量の共有ができるということを知っておけば、今後の理解に繋がると思います。